楽譜について2011/10/20

 最近はタブ譜という、押さえる場所を数字などで記した楽譜がクラシックギターの楽譜でも見かけることがあります。タブ譜、タブラチュアというものは古くは16世紀頃から使われていて大変便利な記譜法ではあります。  ただ、タブ譜が読めても通常の五線譜が読めなくては深く音楽を知ることができないと思っています。  楽譜は音楽を記録するもので、それだけでは芸術とは言えないと思います。音楽という芸術にするには楽器や声によって楽譜から音にしなければなりませんが、そのためには、楽譜からいかに読み取るかということが重要と考えます。書いてあることをそのまま弾けば音楽になるわけでもなく、逆に書いてないことは弾かなくてもいいことではなく、書いてあることはもちろんのこと、書いてないことの奥にあるものをいかに汲み取るかが大切と思っています。  よく、CDなどのいろんな演奏を聴いてイメージを作る・・・ということを聞きますが、それも大切なことと思いますが、順序としては、まずその前に、楽譜をしっかりと読んで音楽を作る、そしてその次に参考資料としていろんな演奏を聴いてみる、というのが私には望ましく感じます。

コメント

_ Enrique ― 2011/01/10 14:34

まったく同感です。クラシック音楽をやるには,譜面から音を再現するのがまず基本だと思います。かなり上手でも,楽譜はタブのみで,レコードを聞いて覚えるという人を見てきましたが,せっかく同好の人なのに,重奏などを楽しめないのが悲しかったですね。いくら上手でもモノマネ演奏に過ぎないと思います。現代に生きる楽器として,五線譜で勝負できないと困ると思います。
それから,調弦は音叉で十分だと思うのですが,「正確で速い」ので良いと電子チューナが全盛ですが,私は「不正確で遅い」と思います。目の前で長々と電子チューナで調弦されると,うんざりします。しかし愛用の方も多く,異論もあるでしょうから余り強く書けずにいます。

_ コメントありがとうございます ― 2011/01/12 19:53

Enrigueさん、
 そうですね、民族音楽など楽譜を使わない音楽もありますが、クラシックではやはり楽譜から汲み取ることは大事なことと思います。「ものまね」はそれも一つの芸ではあると思いますが(^^)見たことのない楽譜、聞いたことのない曲にとりかかる時、やはり楽譜から自分自身でできるだけ情報を取り込みたいと思います。
 たしかに、チューナーは大雑把にしか合いませんね。チューナーで合わせた後に、これから弾く曲の調と属調でざっと合わせてみたりします。最近ヘッドにクリップ式のチューナーを付けたまま弾いている方もみえますが、できれば演奏中は外してもらいたいと思ったりしています。

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